菓子型作成やカトラリーなどの彫刻・作成を3Dデータ~機械切削します。


菓子型(和菓子型、菓子木型)


菓子型への取り組み

当社は3DCADで3Dデータを作成し機械切削して菓子型を作成します。

3DCAD&CGは日進月歩し有機的な形状や正確な形状を作成することが可能です。今まで人の手による彫刻であったものが3DCAD〜機械切削と言う方法も選択肢の一つになっております。

CADによるデザインは修正可能でご希望のイメージに近づくまで修正していくことが可能です。画像の様に福梅柄でも少しの違いでイメージが変わってしまいます。また同一の形状を正確に複製して型に5個でも10個でも彫ることが可能です。

3DCAD〜機械切削は正確に形状を彫っていきます。そのため菓子生産の半自動化機械・自動化機械に取り付ける型も作成可能となります。正確でデザイン性の高い製品を作成することが可能となります。

CAD〜機械切削と手彫りの比較CAD〜機械切削手彫り
意匠の確認と再現性CADデータの画像確認が可能で修正もデータ作成段階では何回でもできます。意匠の細部まで確認できない場合があります。
職人まかせ。
複数個彫りの場合(型に何個か彫る)すべて同一にすることもできますし、すべてわざと歪めることも自由自在。全く同一にすることはできません。職人の腕次第。
木材以外の素材への対応木材から樹脂まで彫刻可能です。基本木材のみ。
生産機械への対応正確に切削できるので生産機械への対応が可能です。対応は難しい。

菓子型の材料

木型(主に桜材を使用)

昔ながらの材料である桜材は緻密で彫りやすく彫刻に向く木材です。木材は軽く硬く扱い易いです。古くなると割れや欠けが発生したり歪んだりする欠点もあります。昔から伝わる型の大半は木型です。

超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)

食品機械業界で良く使用されている素材。硬質で樹脂の中では軽い方です。(比重0.94程)生地の剥離性も良いです。食品衛生法適合素材。

テフロン(PTFE)

テフロンは滑り性・生地剥離性に優れ細かなデザインでも綺麗に成形できる素材です。樹脂の中では重く、(比重2.2程)割合柔らかい。そのため小さな型の場合はテフロン単体でも良いですが型が大きくなると重く撓るため木に埋め込んだ型が使い易くなります。

型素材特長メリット&デメリット

(主に桜材を使用)
古くから型に使われてきた。手触り質感などで優れる。作業者により油を塗り滑り性を高めている。メリット
軽さ、質感。彫り易さ。
デメリット
古くなれば欠け・割れなどが発生する可能性がある。二枚型の上型は特に歪みが生じ易い。
超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)滑り性が高く硬質で食品産業で良く使用されている樹脂素材。メリット
型離れが良い。硬く歪み欠けが少ない。
デメリット
水分を多く含むものは型内に溜まる場合がある。木に比べ重い。
テフロン(PTFE)単体型離れが良く生産性が非常に良い。細かいデザイン・複雑な形状でも抜け易い。(成形し易い)メリット
滑り性(摺動性)が高く生産性が高い。耐熱温度が高い。
デメリット
重い(比重2.2程)超高分子量PEの2倍以上。撓りやすい。割り合い柔らかい。
テフロン✙木材テフロンの成形し易さと木型の硬さ手触りの良さを併せ持つ。メリット
木製部分で質感手触りが良く、テフロン部分で成形のし易さを併せ持つ。
デメリット
少し重い。型作成が複雑。

菓子型の種類

打ち出し型(一枚型)

型部に勾配(テーパー)を付けて打ち出し易くします。一番シンプルで生産性が高い。和三盆糖を使用した落雁などで使用。

月餅型(一枚型)

月餅型も一枚型です。月餅の大きさが大きくなると抜けが悪くなるので側面に空気穴を設け抜け易くします。

二枚型

意匠部に厚みの枠型(厚み型/ゲス型)を載せて成型。菓子を横から見ると底面が小さい形状。意匠が複雑でも成形し易く摘まみ易い。

二枚型(生菓子饅頭等)

生菓子・饅頭などの型は二枚型が多く、1柄付になります。型素材は菓子生地により変わりますが現在お使いの型素材が良いのかもしれません。

三枚型(立体型・両面型)

画像は落花生の木型です。仕上がりが落花生(立体)になります。枝豆や球、だるま、コインなど両面を成形します。

金華糖型

煮溶かした砂糖を型に入れ成形し食紅で彩色します。石川県・富山県や長崎県で伝承されています。婚礼やひな祭りで使用されることが多い。昔は桜材の木型でしたが高温の砂糖を流し込むため割れや歪みが生じやすい。当社では高温に耐えるテフロン材を使用して作成しております。

板型

生地に模様を付けます。画像は村雨模様です。群れになった模様や地模様などです。上から押すタイプ、下に置くタイプがあります。

特殊三枚型(割り型)

菓子側面を垂直にしたり深さが深いものなど厚み部分の型を割って取り出しやすくします。

押し型

生地に型を押し付けてハンコみたいに成形します。

御紋菓(紋菓子)/御華束

型の種類ではありませんが城・神社やお寺の紋菓子やお寺のお供物(御華束)があります。お寺様も型を作成され御華束を作成される所もあります。

和紙型

菓子関連ではありませんが画像は和紙の型です。葉脈まで綺麗に彫刻できています。凸型と凹型で成形します。

ご発注の流れ(オーダー型)

1.お問い合わせ欄かお電話でご希望の内容をお問い合わせください。メール・電話にてご要望事項をお聞きします。

2.デザインイメージ(実物・絵・画像等)とご希望の大きさ、型の種類等をお伝えください。

3.お見積と菓子イメージ、型イメージをご連絡いたします。

4.ご発注いただきますと菓子データ作成を開始します。作成したデータ画像をメールにてご確認頂きます。データ作成段階では満足いただけるまで何回でも修正が可能です。※この段階で試作型を作成することも可能です。(別途費用)

5.菓子画像をご確認頂き校了しますと型のデータを作成しご確認頂きます。校了いたしますと本番切削に進みます。

6.完成し納品いたします。納品前に綺麗に打ち出せるか試打ちをします。※画像はイメージです。

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